コンクリート機械技術委員会

コンクリート機械技術委員会

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概要

「コンクリート機械」とは、コンクリートの製造、運搬、打設に使用されるプラント設備・機械・器具・システムのすべてを表しています。

コンクリート機械技術委員会は機会部会に設置されており、「コンクリート機械」に関する様々な調査研究や標準化を行っています。委員会には、施工業者、メーカーよりメンバーが参加しています。

委員リスト

番号 会社名 分類
1 エクセン㈱ コンクリートバイブレータ
2 大成建設㈱ コンクリート施工
3 カヤバ㈱ コンクリートミキサー車
4 極東開発工業㈱ コンクリートポンプ
5 三笠産業㈱ コンクリートバイブレータ
6 日工㈱ コンクリートプラント及びポンプ
7 鹿島道路㈱ コンクリート施工
8 ㈱フジタ コンクリート施工
9 ㈱加藤製作所 コンクリートポンプ
10 ㈱北川鉄工所 コンクリートプラント及びミキサ
11 新明和工業㈱ コンクリートミキサー車

 

コンクリート機械技術委員会 活動記録

更新 2021年9月

年度 活動内容
2022年度計画
(令和4年度)
  • 各社持ち回りで製品・技術紹介や施工現場・工場見学を実施することにより、コンクリート機械についての知見を深めるとともに情報の共有化を図る。
  • 標準部会(ISO/TC195/SC1分科委員会)で検討中の内容を、機械部会内でも共有することで、当技術委員会での協議を充実させる。
2021年度
(令和3年度)
  • 各社持ち回りで製品・技術紹介を6件行った。内容は「海外でのコンクリートミキサ車の運用」、「プラントミキサの技術開発」、「コンクリート打設現場の状況」、「海外ポンプ車市場の紹介」、「コンクリートミキサの紹介」、「ドローン技術について」で、コンクリート機械に関する知見を深めた。
  • JIS定期見直しで、「コンクリートミキサ及びプラントの安全要求事項」について検討を行い、改正は不要である旨を報告した。
  • 施工現場、メーカ工場見学についてはコロナの感染状況から開催を見送ったが、来年度実施することを前提に見学候補地を決定した。
2020年度
(令和2年度)
  • 委員会において、委員持ち回りで、各社の取扱い製品や技術の紹介を4回行い、コンクリート機械技術の知見を深めた。
  • 紹介された内容は「コンクリートプラント各装置の説明と組立工程の紹介」、「一般的大型コンクリートダムの施工機械設備フローの説明と新型ダムコンクリート運搬設備の紹介」、「バイブレーターの種類(内部振動機、外部振動機、テーブル振動機)と特徴の説明」、「特装車関係(ダンプトラック、ミキサー車、バルク車、塵芥車他)の製品説明」
  • 今年度予定していた施工現場や工場の見学は、新型コロナの影響のため開催を見送った。
2019年度
(令和元年度)
2018年度
(平成30年度)
  • (一社)全国コンクリート圧送事業団体連合会殿からの要望「コンクリート及びモルタル圧送ポンプ,吹付機並びにブーム装置の安全要求事項(JISA8612)に関する要望事項について」の検討を行い、検討結果をJCMA標準部から回答した。
  • ホームページの「活動報告」と「機械種類と説明」について見直しを行った。「機械種類と説明」については現状使用されていない古い機械を最新の機械に更新した。
2017年度
(平成29年度)
  • トラブル事例や点検状況について意見交換実施し、取りまとめの検討を行った。
  • メンテナンス不良によるトラブルについて取りまとめを行った。
2016年度
(平成28年度)
  • ISO/TC195/SC1議長としてコンクリート工事用機械及び装置の分科委員会を運営し、パリ国際会議に出席した。また国際規格化の推進として日本提案のトラックミキサの用語及び商業仕様について案文を検討した。
  • 日工(株)明石工場にて、見学会を実施し、アスファルトプラント・搬送機・コンクリートポンプ等の製造ラインを見学した。
2015年度
(平成27年度)
  • トラックミキサISO規格について、各国のコメント対応を検討してドラフトを作成し、10月のISO TC195国際会議に出席した。
  • ISO18651-1内部振動機の定期見直しを開始した。
2014年度
(平成26年度)
  • ISO国際会議に向けて、「トラックミキサ1」の原案作成を完了した。
  • 「コンクリート機械の変遷」を、「建設機械施工」3~9月号に連載した。

機械種類と説明

1.コンクリートプラントおよびミキサ

コンクリートプラントは、電子制御方式の操作機構、品質管理装置、ならびに工場全体の集中管理装置などのコンピュータ化が図られている。さらに、集塵、防音、廃水処理装置などの組み込みにより公害防止対策が施されている。

コンクリートミキサは、重力式(可傾式と不傾式)および強制練り(パン型とパグミル型)とがあり、重力式では、可傾式がほとんどで、強制練りでは、パグミル型2軸式ミキサが主流となっている。その中で最近では軸をラセン状のアームにしたミキサも普及しはじめている。

 

2.トラックミキサ

コンクリートプラントは全国的に普及しており、トラックミキサは、主にアジテータトラックとして使用されている。

トラックミキサは、2t車(ドラム容量1.9m3)からGVW22t車(ドラム容量10.2m3)までのものがあるが、大量輸送できるGVW20t車 と、交通規制を受ける地域および中小規模工事向けとして4t車が需要の主流である。近年は経済性から7,8t車の需要も増加傾向にある。

また環境への配慮、機能を追加した電子制御方式も普及しはじめている。

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3.コンクリートポンプ、およびコンクリートディストリビュータ

コンクリートポンプには、ピストン式とスクイズ式等があり、トラックに架装し折りたたみブームを搭載したポンプ車が主流を占め、ブーム長さが28~36m と長尺化の傾向にある。吐出量は最大150m3/h級まであり、吐出圧はピストン式では4MPa~15MPa、スクイズ式では、1MPa~2.5MPaが 一般的である。

モルタルポンプは、シールドセグメントの裏込めなどに利用されるものが多い。コンクリートディストリビュータは、コンクリート打設作業の合理化を図るため、種々のベースマシンと組合せて使用されている。

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4.コンクリート吹付機

コンクリート吹付機は、NATM工法などトンネル工事の一次覆工、切羽安定などに需要が増大している。また、施工品質、労働環境の改善などからコンクリート吹き付け機のロボット化が進められている。

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5.コンクリート振動機

コンクリート振動機は、内部振動機と外部振動機に分けられる。内部振動機は、振動筒内部に発振体と高周波モータを組み込んだフレキシブル形と発振体と把手 付モータを連結した手持形が依然主流である。

外部振動機は、型枠への着脱を容易にした移動形の高周波モータ式とテーブル振動機が普及しており、テーブル振 動機では近年、型枠をクランプすることで低騒音化を図っている。

6.コンクリート床仕上げ機

コンクリート床仕上げ機は、ロボット化した各種の機械が開発され、施工実績を伸ばしている。

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7.その他のコンクリート機械

広範囲なコンクリート機械の内、前記範疇以外のトンネル用特殊型枠、各種ミキシング装置、コンクリートハツリ機、強制遠心調水機などがある。

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