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概要
情報化機器技術委員会は、建設機械の情報化施工への対応等で、今後ますますニーズが高まるであろう情報通信技術を応用した機器について、研究や標準化を行う委員会です。
また、本委員会は、建設機械に搭載されている制御や表示に使われている電子装置や電子機器や電装品についても取り扱います。
本委員会の活動につきましてご要望やご意見がございましたら、何なりと協会までお申し付け下さい。
委員会構成
建設機械稼働管理データ配信フォーマット標準化ワークグループ2003年5月1日から9月18日まで活動し、仕様書案「EagleJCMA」の策定をもって、活動を終了しました。
委員リスト
役 名 | 氏名 | 会社名・所属 |
委員長 | 白塚 敬三 | コマツ |
副委員長 | 藤後 博 | コベルコ建機(株) |
脇坂 周治 | いすゞ自動車(株) | |
水谷 圭志 | (株)KCM | |
中井 一仁 | キャタピラージャパン(株) | |
加藤 英彦 | 住友建機製造(株) | |
柳瀬 拡 | 日本精機(株) | |
砂村 和弘 | 日立建機(株) | |
事務局 | 前原 信之 | (一社)日本建設機械施工協会 |
新技術
建設機械稼働管理データ配信フォーマット標準化活動
活動の結果として、以下の案を委員会として提出しました。
- 標準化案(2005年3月9日版(pdfファイル)
用語集
え | 遠隔稼働管理 | 遠隔地にある建設機械の稼働状況をオフィスで管理すること。 | |
ス | スタータ | STARTER (STARTING MOTOR) | エンジン始動用のモーター。 |
スタータのM端子 | MOTOR TERMINAL | モータにつながる端子 | |
スタータのS端子 | SWITCH TERMINAL | スタータスイッチにつながる端子 | |
スタータのC端子 | CONTACTOR TERMINAL | スタータリレーにつながる端子 | |
オ | オルタネータ | ALTERNATOR | 交流発電機に整流機(ダイオード)を内臓し直流出力をだす充電用発電機。 |
オルタネータのL端子 | LAMP TERMINAL | チャージインジケータランプにつながる端子 | |
オルタネータのP端子 | PHASE TERMINAL | ステータコイルにつながる端子 | |
オルタネータのN端子 | NEUTRAL TERMINAL | 中性点につながる端子 | |
オルタネータのR端子 | RESISTER TERMINAL | フィールドコイルの初期励磁用レジスタ(抵抗)につながる端子 | |
オルタネータのレギュレータ | REGULATOR | オルタネータからの出力を制御して一定の値を出力させる調整機器。 | |
オルタネータのステータコイル | STARTER COIL | 固定子(回転子に対して静止している部品)の巻線で回転磁界を発生する。 | |
オルタネータのフィールドコイル | FIELD COIL | 回転力を発生させるための必要な磁束(磁界)を供給するための巻線。(初期励磁用コイル。) | |
オルタネータのレジスタ | RESISTOR | フィールドコイルに直列に挿入されている抵抗 | |
チャージランプ | CHARGE LAMP | 充電表示ランプ | |
B端子 | BATTERY TERMINAL | バッテリーの+極端子につながる端子 | |
E端子 | EARTH (GROUND) TERMINAL | 接地端子 | |
バ | バッテリー | BATTERY | 蓄電池 |
プラス切り | バッテリリレーやスイッチを使用して、バッテリーのプラス回路を切断する。 | ||
マイナス切り | バッテリリレーやスイッチを使用して、バッテリーの接地(Ground)回路を切断する。 | ||
E | EagleJCMA | Equipment datA Global Linking Expression JCMA の略で、建設機械遠隔稼働管理データ配信フォーマットを定義している。 |
委員会活動報告
- 平成17年度 活動実績 (pdfファイル)
- 平成18年度 活動実績(pdfファイル)
- 平成22年度 活動実績(pdfファイル)
- 平成23年度 活動実績(pdfファイル)
- 平成24年度 活動実績(pdfファイル)
電装品火災事例
火災を防止するためにお客様にお願いしたいこと
情報化機器技術委員会編集(平成22年度活動実績)
まえがき
我々建設機械化協会「情報化機器技術委員会」は国内建設機械メーカー各社の「電装品」設計担当者を中心にした委員会です。委員会内で話し合ったところ、各 社とも原因のわかった火災のうち約3分の1が電気を原因とした火災です。
そのなかには、お客様の後改造によるものや、不適切な整備によるものがあり、いわ ば「防ぎようのあった」と思われる火災もあります。そこで、我々委員会としては各社の事例を持ち寄って、機械の使用者であるお客様に再発防止のためのお願 い集を作ってみました。
建設機械メーカー各社の機械が、市場において、下記のごとき「不適切」な使われ方が原因で火災を発生し、お客様の大切な財産が失われています。件数は、自 動車の火災と大差なく機械寿命中に数千台に1台程度の確率ですが、機械が全焼してしまい、復旧できない場合もあり経済被害が甚大です。
油圧ショベルの作動油が燃え始めると、爆発はしないものの、火勢が強く市販の消火器1本では消化できません。(消火器でも初期消火には役立ちますが。)火災の防止には「予防保全」が肝要です。下記の注意事項を守って御使用いただくように、メーカーとしてお願いいたします。
お願いしたいこと
- 電気部品の取り付けはメーカーのディーラーにご相談ください。
正規代理店以外の「電気屋」でホーン、ランプ、無線機などを取り付けないでください。事例1. - 油圧ホースは定期交換部品です。
取説に記載されたアワメータまたは交換時期でただしく交換願います。
古いホースをそのまま使い続けると、劣化によって油洩れして、火災の原因になります。事例2. - 油圧ホースは市場の「ホース屋」にたのまずに、メーカー指定の工場で交換してください。
純正品でないホースは耐圧や耐久性が低いのですぐにダメになるものがあります。
ホース交換の際にメーカー指定工場でないと、正しい配索でとりつけられないので、他の部品とあたってしまい、
磨耗から火災にいたる場合があります。事例3. - エンジンルームに木材チップ、廃木材、わら、紙などの可燃物がたまっていると、
エンジンやマフラーで燃え始めた浮遊ごみでひがついて
大火災になってしまう危険が増大します。事例4.
エンジンルームにゴミが溜まっていると、電気のスパークで火がついて
全焼火災になってしまう危険が増大します。
エンジンルームはこまめに掃除しましょう。エアで飛ばすだけでなく、「吸い取って」ください。事例A3. - 灰皿の下や床の上に、紙くず、ビニールごみ、ウエスなどの可燃物があると、
灰皿からこぼれた灰で火が付いて火災になる事例があります。
キャブ内はいつもきれいにし、ものを置かないでください。事例5. - 整備不良で電気配線がフレームや油圧ホースとこすれてショートすることがあります。
信頼の出来る販売店で整備し、日常点検で「あたり、こすれ」を見つけたら
すぐに修理してください。
事例6.、事例8.、事例9.、事例A1.、事例A2.